広島県安芸郡 岡本様の作品
長年連れ添われた最愛のご主人を亡くされ悲しみの中での出会いでした。
亡くなられたご主人は生前教師をされていて、戦後、社会情勢も落ち着かず荒れた子供たちの多い学校で分け隔てなく、大きな愛情で教育に打ち込んでこられたそうです。
先生の当時の教え子で、今は還暦を過ぎられた方がこの様なことを言われました。
定年後も教育研究所に勤められ、夜は自転車に乗り、広島の町で夜遊びをしている子供たちに声を掛け、相談に乗ったり、アドバイスしたり、亡くなられるまで、深夜まで毎日続けられたそうです。
なんと、広島にも「夜回り先生」が実在していたのです。
そんな先生の姿を見続けてこられた元教え子 現在「お寺のご住職」と奥様が相談され、亡き先生のために、こんなユニークな法名をお付けになりました。
先生の遺言は、この様な内容でした。
当初、奥様はご主人の遺言もあり、お墓を建てることは考えては、おられませんでした。
しかし、元教え子の方々から声が上がりました。
教え子の方からの助言もあり、ついに奥様も、お墓を建てられることを決心されました。
ドラマチックメモリーの製作が開始される事となりました。
先生が常にお読みになっていた「本」をデザインし、本の中に「道ひとすじ」と彫刻しました。
奥様の「陽ざしの入る明るい場所に納骨したい」と言うご要望に納骨蓋を強化ガラスで製作し、中の骨壷がほんのり透けて見える様に製作しました。
お客様担当談
お墓のご相談から納骨式まで対応させて頂きました。外観より中身を大切にされるお客様で、ご夫婦の生き様や夫婦の絆の奥深さを感じました。
私自身も夫婦の道、人生道を学べた気がします。納骨式では、奥様自らハーモニカの演奏をされ、ご自分で書かれた詩をお骨と一緒に埋葬され、とても感動致しました。
式に参列された方々からも、お墓に対して感謝のお言葉を多く頂き、ご当家の供養のお手伝いをさせて頂いたことを感謝しております。
最後に、奥様がご主人のお骨と一緒に埋葬された詩をご紹介致します。